おもむろにライフハックっぽい話題書きます。最近考えていること。
多分人間って、意思決定、要は何かを決める時ってパワーを使うんですよ。ゲームでいうところの、HPよりはMPに近いやつを消費する。
それを「意思決定ポイント」と自分では仮名振っているんですけれど、意思決定ポイントの消費は、使い方次第で多くも少なくもできるんですね。イメージとしては、
- ある程度情報が出揃った中でAを実行する(代案なし)
- 既出、または類似の問題について選択肢A〜Cからひとつ選ぶ
- メリットデメリットにあまり差がない選択肢AかBを選ぶ
- 情報がない中でAを実行する
- 新規に選択肢A〜Cを設定した上でひとつ選ぶ
下になればなるほど意思決定ポイントの消費量は上がっていく感じ。
日常生活を過ごす上では、できるだけ意思決定ポイントは浪費しないように過ごすことが大切で、なぜならこのポイントって枯渇しがちだからです。いろんなことを毎日毎日判断し続けると疲れちゃう。頭が働かなくなって、最後「もうどうでもいいや」ってことになる。
だからできるだけ意思決定ポイントを消費しないように、意思決定の余地をなくす、自動化するのがとても大切だなと。いい換えれば習慣化するっめことですね。
例えばですけれど、毎日朝ごはんをパンにするかお米にするか、使うお皿は棚にあるA〜Eのどれを使うか、今日は久しぶりに麺類を朝ごはんにしようと思うけれど、そばかうどんかラーメンか、みたいなことを悩んでいると朝から疲れるじゃないですか。だから朝ごはんはパンと決めちゃう。すると意思決定ポイントの消費が最小限に抑えられる。
だから仕事でも、できるだけ自動化するように気をつけていて、意思決定の余地をなくす、減らすようにしてます。議事録は0から作らないで、使いまわせる雛形を作ってチームで共有したり、毎回部下から似たような判断が求められるときはもう処理フローを作ってしまって定例的に決裁するようにしたり、意思決定ポイントの消費はできるだけ減らす。
そうすることで、より消費量の多い「メリットデメリットにあまり差がない選択肢AかBを選ぶ」「情報がない中でAを実行する」みたいなやつの処理にポイントを振り分けるわけです。
一方で、消費量自体を下げるための努力も惜しみません。例えば「情報がない中でAを実行する」のを避けるために判断に自信が持てる程度の情報収集をしてみたり、「新規に選択肢A〜Cを設定した上でひとつ選ぶ」状況を作らないために前例を引っ張ってきて過去の類似案件と似たような処理をする、ように心がけてみたり。
1件あたりの消費量が下がれば、それだけ多く他のことを意思決定できるようになるので。そうして経験済み案件が増えれば、その分だけ意思決定ポイントの消費を節約することが可能になっていく。
上司の意思決定ポイントを消費させる時も気を使っていて、無駄に消費させないようにしてます。上司にホウレンソウするときに「〜ということがあったんですが、どうしましょう」なんて判断丸投げの相談に行かないとか(0ベースで判断してもらうと意思決定ポイントを大量に消費するから)、前例を引っ張ってきて選びやすくしてもらうとか(消費率を下げる)、意思決定ポイントの配分に部下側から気をつける。上司も人間ですし。何でもかんでも判断していたら疲れます。
でもちょっと厄介だな、と思うのは、この意思決定ポイントってある程度消費させないと、やりがいとか存在意義を奪っちゃうことです。「自分はここにいていいんだろうか」みたいな不安感を呼ぶ結果になる。まあそうですよね、何でもかんでも自動的に処理された状況って、その人がいる意味がなくなっちゃいますし。
だからほどほどに上司の意思決定ポイントを消費させるようにも気を使わなくちゃいけなくて、かといって浪費するといけないからここぞという案件で消費してもらうように配分して、ついでにいえば朝と夜では意思決定ポイントの消費率は違ったりするからホウレンソウの時間帯に気をつけて、なんて考えはじめると、これって何だかゲームみたいなものね、とふと思ったり。往往にして、ここら辺のポイント配分をうまくできる時期ほど、上司部下の関係性が良好で、査定もよかったりする。まさにゲームっぽい。
そんなことをつらつら考えたある冬の日の話です。